の講義を拝聴した。
キーワードは「Health for all」:何か問題が隠れていないか。
症例(DV,母子家庭等)を提示しながら話が進む。(北海道は母子家庭率が高い)
・WHOアルマ・アタ宣言
・「health for all」
フェミニズムについて考えてみる。
・ケアリングや他者の世界観・経験を重視
・私たちの理解を深め、社会変容への理解をもたらす。
源流に遡ること
・溺れる人が多い→見張り小屋→上流に危なっかしい橋がかかっていた
・「根本原因の解決に取り組む」
地域との対話
・フォトボイス:写真に声を付ける。
・対話からエンパワーメント(特長は信頼、意見交換、希望、批判的思考)
・地区視診アンケート16項目(学生個々に記入)windshield survey
8つの要素
1.物理的環境、2.保健・医療・福祉(ホームレスが多い地区は住みやすい、ホームレス検診)、3.経済(商店街を見る、失業率)、4.安全と交通(交通機関は何か、住民は安全と感じているか、SOSネットワーク)、5.政治と行政(ポスター、集会)、6.情報(広報誌)、7.教育(大学があるか、いじめ率、不登校)、8.レクリエーション(子どもたちの遊び場所)
・地元学(吉本哲郎氏が提唱):ないものさがしを止めてあるもの探し
Community as partner model
・地域で医療をしているだけでは地域医療とは言えない。
・コミュニティの目指すべき目的や解決法を施策化し、コミュニティ・エンパワメントに繋がることを目指す。
・「社会的共通資本としてのコミュニティ」(宇沢 弘文)
・「笑顔アゲイン」プロジェクト
パートナーとしての地域医療モデル
・地域診断でストレッサーを評価し、コミュニティにエンパワーメントを付与する。
・「community is partner」
地域医療とは、そこにあるものが、かけがえのない繋がりをもち、誰一人として欠けることのない医療のあり方である。
最後に学生個々人に「地域医療」を定義してもらった。そしてその「地域医療」をみなで作り上げてゆきましょう、という言葉で締めくくられた。(山本和利)