11月30日、第1回北海道プライマリ・ケアフォーラムで水戸協同病院総合診療科の徳田安春先生の基調講演を拝聴。
実家は沖縄の東海岸の漁師である(ウミンチ)。古い沖縄を見ることができる。大学まで自宅から通学した。沖縄県立病院、聖路加国際病院を経て、水戸協同病院に移った。
しばらくご当地料理名物の話。手稲渓仁会と交流がある。
Diagnostic error in Medicineの学会の話。メインの発表演題に選ばれた話。臨床推論を披露する様子を話された。 Gurpreet Dhaliwal 氏がコメント。NEJMのclinical problem solvingがお勧め。
医師のパーフォーマンスは初期にグーと上がってから徐々に鈍化する。鈍化させないためには、①ミュジシャンから学ぶ(practice & exercise)、②decision-Outcome-Recalibration(結果を追う、電話をして経過を追う)、③ケースカンファ・症例集から学ぶ・壊死性筋膜炎の話(肝硬変患者が生の海産物を摂取)。一度に読まない。自分で考えながら進めてゆく。雑誌日big fiveを読む。NEJM THISWEEKは、一週間は無料で読める。
30歳代男性。2週間続く発熱、咳、呼吸困難。風邪として対応。タバコはやめた。HR;122/m, 39.5°、SaO2:97%(酸素12L) 舌に白苔。肺野にlate inspiratory crackles,
WBC:12200, PT:19秒、
CT :すりガラス状陰影
学生から質問:ペットは?猫。旅行は?台湾。熱型は? 性交歴は?
診断は?
HIVによるカリニー肺炎。
ST合剤、ステロイド。
Suttonの法則「お金があるところから盗るのだ」
Case studyの4大疾患。
HIV, TB, malignant lymphoma, SLE
Dr.Gの裏話もうかがえた。
ユーモアを交えた話であり、大変刺激的な話であった。(山本和利)