10/21(月)18時より本学で地域医療講演会が北海道庁主催で開催された。特別推薦枠学生を中心に学生約25名が参加。講師は広域紋別病院 外科 才川大介先生で「地域勤務と自己実現の両立を目指して」というタイトルであった。才川先生は自治医科大学を平成17年に卒業され、市立札幌病院で臨床研修を受け、市立稚内病院、利尻島国保病院を経て、現在は広域紋別病院に外科医として勤務されている。義務年限中に外科専門医を取得され、積極的に学会発表なども行われている。義務年限というと、地域勤務ということで「田舎」、「学術的活動ができない」などのイメージがどうしても湧いてしまうのだが、自分のやる気さえあれば決してそんなことはないということであった。また「同期の仲間を大切にする」、「スタッフを大切にする」、「郷に入っては郷に従え」、「地域で一番大変なのは家族である」という言葉が非常に印象的であった。
才川先生より学生に対し初期臨床研修の心構え5点。
①
たくさんのcommon diseaseを体験しておくこと。
②
選択科が決まっても、関連のある診療科を幅広く研修すること。
③
専門医取得への道筋を初期の段階から確認すること。
④
研修医でもあり社会人1年目でもある。より良い人間関係を築くこと。
⑤
検査・手技・手術経験にこだわらない。
才川先生より地域勤務での心構え5点。
①
理不尽と感じることが必ずある。それを受け入れられる準備を。
②
医療者以外の友人を持つことが大切。
③
地域で一番大変なのは家族。
④
横のつながりを大切に。
⑤
メディカルスタッフを大切に。
自分も義務年限を果たしたが、色々と共感する部分が多く、学生達にはこの講演会で聴いた話をこの先も覚えておいてほしいと思った。きっといつか、あの時聴いたことだ、と思うときがくるだろう。才川先生、講演、本当にありがとうございました。(助教 武田真一)